こんにちは、コーヒーはミルクたっぷりでアイスに限る!の、たかっぺです
1月に入ると、大型の鰤の回遊が多くジギングは最盛期になってきました
乗船前のよく見かける光景に
「船の乗船場所はどこがいいの?」
という質問をされている方は結構います
ジギングをするのであれば、乗船場所の特性と名前は覚えておいた方が良いようです
潮の向きや船の方向などで鰤が回遊してきたときに、いきなりヒットすることはよくあります
そんな時にビックリするより、ある程度考察できるようになれば慌てることはないでしょう
今回は、釣り座とその影響力についてのお話です
船では釣り座が釣果を大きく左右する?
船を乗る時に、何気に釣り座を選んでいませんか?
釣り座によっては、その日の潮回りで釣りにくいポジションになったりします
船の操船による向きと潮の流れ方向と回遊魚が回遊してくるコースを知っていないと釣りを組み立てるのも難しくなることもあり
深く言えば、時合のころ合いも分かるようになってきます
ファーストヒットと連鎖につなげるためには、その時の潮流によって集中力を切らさずに誘うと釣果に結びついたりしますよ
もう少し詳しくお話ししていきます
ミヨシとトモを知っておこう
色々とお話する前に、船の名称を理解しておきましょう
名称を知ることで船長さんに話が的確に伝えれることがあり、場所の間違いを防止することにもなります
特に満船では釣り座が固定されて移動できないことから、あいまいな表現をしてしまうと後々トラブルにもなりかねませんよ
ミヨシ
船の船首の部分です
船を操船して風邪に対して垂直に動かす場合には、右舷側・左舷側と人が分かれることがあります
ミヨシの特徴的なところは、波の影響をよく受けるのでよく揺れるということ、風を遮るものが無いので吹き曝しになる場合もあります
しかし、釣り座が開けているので誘える範囲が広く取れて、誘いの仕方も他の釣り座に対して色々出来るところが大きな魅力です
ただ、揺れ方がえげつない時があるので初心者の方は遠慮すべき場所です
トモ
船尾のことを言います
釣り座の中で断トツの人気がトモでして、よく団体で来られた方が利用するのに適しています
船の揺れの中で、一番揺れが少ない部分です
初心者~上級者まで空いていたら入りたい場所になってきます
しかし、すぐ下にはスクリューがあったり、スパンカーがあったりと色々注意しないといけないところでもあり、スクリューに巻き込まれないように考えないといけません
潮の状況では釣りにくくなる場所でもあるので臨機応変さが釣果のカギになります
胴の間
船の中間付近の釣り座です
キャビン(操舵室)の横とも言われますが、結構常連さんに人気のスペースでして
船長さんとお話したい方や、魚探を確認したい方などはこの場所を選ぶといいでしょう
ただし、日陰と日向がはっきりするので、日向の部分の人は寒さを耐えなければいけませんよ
遊漁船によって違う釣り座の選び方
釣り座は自由に選べるところとそうでないところに分かれます
特に人気のある遊漁船は、乗船者のいざこざを避けるために最初からくじ引きで決められます
くじ引きだと不公平さが無くていいですよね
中には、早い者勝ちというところもありまして、出船2時間も前から釣り座を陣取る方も中にはいます
また、船長さんが決めるというところもありまして、荷物の多さや年齢などで決まられることもありますよ
船の流し方によっても変わってくる
釣り座を決める時に、最初に確認しておきたいのは船の操船方法です
例えば、風が強い場合や満員状態の場合には船は立てる方法を取ります
船を立てるというのは、風向きに対して船が流されないように船を操船して船を風向きの垂直方向に向けるための用語です
また満員であると、それぞれが左舷と右舷に分かれるので船を一定の方向で舵を取らないと潮の影響や風の影響を受けて釣りがしにくくなったりしてきます
そして、もう一つがドテラ流しという方法ですが、風任せや潮任せによる釣り方です
エンジンを切り、船が風を受けた状態でそのまま流すことをドテラ流しといい、風を受ける面を釣り座となりみんなが同じ方向を向くので同船者同士のトラブルは少ないですね
乗船12名が6名だけだとすると、風が強くなければドテラ流しを優先する遊漁船もありますが
近年ジギングは人気の釣りでポイントには船がひしめき合うこともあり、最近では船を立てる方法をよく獲ります
ドテラ流しは、特にジギングでは有効でして
広範囲で探れ、よりベイトに近い泳ぎを演出できるのでジギングといえばドテラ流しという方も多いようです
潮の流れで読み解く釣り座選び
船の釣り座や流し方が分かったところで本題に入りますが
ここで考えなければいけないのは、青物の習性になります
回遊魚である青物は、潮の流れとは逆の方向を向いて泳ぎベイトのいる場所に泳いでいきます
又、ベイトがいる場所にとどまっている青物などもいるわけで、干満のタイミングで動きだしたりすることがあります
そこで、ポイントへの入り方を考えていく必要があります
基本的にジギング船などはベイトの群れを見つけて釣りをしていきます
ベイトの群れの真上に船をつけるのではなく、ゆっくりとベイトの群れに入り込むように船を操船したり、回遊を待つ釣りでその釣り座によってはヒットが偏る傾向もあります
風向きと潮の向き、そして回遊待ちなのか居付きなのかでいくつものパターンができてくるのですが
それぞれ紹介していくと
風向きと潮流が同じ
風向きの方向に船を立てて操船しています
そして潮流は風向きと同じ方向を向いているのですが、この時の回遊待ちで有利になるのがトモの方でして回遊による待ちの釣りでは有利になります
一方で青物が居つきやすい場所や居付いているであろう場所などは、ゆっくりとベイトがいるところに侵入するので釣りやすさはミヨシの方になってきます
風向きと潮流が逆の場合
青物の回遊待ちや居つきを狙うどちらも、ミヨシの方が有利になります
風向きと潮流が交差する場合
船は風向きの方向に操船しています
青物が回遊してきた場合には右舷の方にチャンスが訪れます
この時はミヨシもトモも関係なく、左舷の方は釣りがしにくい状況にもなります
また、頻繁にジグの回収が必要になったり、反対側の方と絡む可能性も高くなるので、釣りがしづらいと感じれば船長に相談する方が良いかもしれません
流すポイントを変えてくれる場合もあります
潮流が逆の場合は、逆の右舷の方が釣りがしにくい状況になりますね
ジギングは釣り座よりも誘いのテクニックを磨こう
ここまでのお話は、釣り座によっては釣果が変わるというお話ですが
実際のところ青物の回遊があった時に確かに、ヒット確立から言うと釣り座は影響を受けます
しかし、その影響をあまり受けないためにはジグをシャクリ誘いを続けなければヒットしません
必ず青物はいるわけですから、釣れないわけではなく、ただ誘いのリズムであっていなくその時のジグの種類やカラーであったりと少しの差で釣れない状況に至るのです
釣り座はあくまでも関係性だけであり、釣るためには、その時の誘いのテクニックが必要になるのですね
まとめ
釣り座は、自分がよりよく釣るためのポイントとなる場所です
なにげなく選んでいる場所でも、回遊の向きによってはヒットが後回しになることすらあります
しかし、釣れないわけではなく、あくまでも釣りがしやすいかをよく考えることがほとんどです
特に初心者の方を釣れている場合ではミヨシは避けた方がよく、その時に状況に合わせた釣り座を選んでいきましょう
釣り座で釣果が大きく変わることは稀ですよ
それよりは、誘いのリズムを崩さないように周りをよく見て誘っていきましょう
綺麗な海を後世に残そう!魚に優しい環境を守ろう! By たかっぺ