こんにちは、もらったことを忘れて放置した柿がえらいことに…たかっぺです。
この間、ジギング初心者の釣友にジギングの話をしていたら
「鰤って季節によっても食べるものが違うのかな?鰤ってどんな料理がお勧めなの?」
と質問がありまして…
ということで
今回は、私がよく通っている鳥羽海域を中心に、鰤のあれこれについてお話していきます。
鰤は出世魚
いたって簡単なことから入りましたが…
実は、ジギングはじめたての頃、鳥羽の鰤ジギングで釣り上げた鰤に船長から「喧嘩鰤やな」と言われて
少し?と思ったことがあります。
鰤は伊勢湾周辺では
40㎝くらいまでをツバス
40㎝~60㎝くらいをハマチ
60㎝~80㎝くらいをワラサ
以上を鰤
と呼んでいます。
では、喧嘩鰤はどこに位置するのか…
実は、漁師さんの言葉でして
「80㎝はあるけど痩せとるから鰤ちゃうで!」
「いやいや、80㎝あるから立派な鰤やで!」
と喧嘩したことから、喧嘩鰤と呼ばれています。
鰤なんだけど、鰤じゃないややこしい境目を喧嘩鰤と呼んでいるそうです。
ジギング船ホームページにもよく「喧嘩鰤」とたまに記載がありますよ、参考までに
鰤って何を食べているのかな?
鰤の捕食しているベイトは、季節によって偏食が強い時があります。
代表的なもので、秋口~晩秋にかけて太刀魚を捕食している時がありまして
指2本程度ですが、鰤のお腹を調べているとたくさん出てきたことがありました。
この時を太刀魚パターンといい、太刀魚に似せたロングジグをシャクリ鰤を釣るわけですね。
(管理人が一番好きなパターンでして、メタルジグの重量も重く、ごついタックルが必要になり体力勝負となります。)
関連記事があるので参照ください
このように、パターンとなるようなベイトが結構ありまして
その時のパターンは事後で分かることも度々あり、釣れた鰤のお腹を見て分かることがありますよ。
その他に代表的なパターンをいうと
・真イワシパターン
・カタクチイワシパターン
・シラスパターン
・キスパターン
・イカパターン
・サッパパターン
と思いつくだけでも結構な偏食をしていて、その海域のベイトを食べている感じですね。
その海域には、どんなベイトがいるのかを船長さんに聞くと、いいヒントがもらえますよ。
<番外編>船長さんはよく知っている!
船長さんは、魚探を見てベイトの動きをよく見ています。
その時・その季節には、どんなパターンなのかを熟知しているのは、船長さんだけでして
その船長さんが、いきなりマイクで
「立ち上がっていますよ!チャンスですよ!」
という時があります。
この時の海の状態は、青物がベイトを追いかけまわしていて活性が高い状態でして
この時が、最大のチャンスとなるわけですね。
1人がヒットさせれば、連鎖食いもありますよ。
(乗船者全員がヒットしたこともありました)
ちなみに…少し前までの寒ブリシーズンでは、1日1回バイトがあるかないかの釣りでしたが
最近では、青物の数が増えて、運が良ければ潮が効いている時間帯で釣れ続くことも珍しくありません。
ちょっと昔話
10年以上前の話になりますが、当時の鳥羽では青物も水揚げが非常に少なかったそうです。
青物の密漁も多く、ツバスやハマチ多くとられて数が激減したそうでして
そんな密漁を監視強化で防いでいた話は、よく聞く話でして
そのかいあって、現在の鳥羽海域は青物で素晴らしいフィールドになっているのですね。
ちょっと昔話でした
新鮮な鰤を味わえるのは釣り人の特権
食の話になってきましたが…釣り人の特権はよく聞く話ですよね
釣ってすぐにクーラーに入れれば、鮮度抜群いつでもうまい!
ちょっち待ってください!
生きたままクーラーに入れるのですか?
なんてもったいない…
どの魚でもそうですが、鮮度よくお家で食するには、活締めと血抜きをしなければなりません。
しないと、身質が悪くなり血生臭くなっておいしくありませんよ。
締めとは脳や神経にダメージを与えて死後硬直を遅らせて身の鮮度を長持ちさせることでして
方法は、魚の脳をピック類でダメージを負わすことでして
もう1つしておきたいことは、神経締めでして、脳にダメージを負わしても身の筋肉は動いています。
完全に動かなくするのが鮮度を保つことでして、脊髄にダメージを与えれば鮮度を保つ処置は完了!
ですが…神経締めをすると、せっかくの時合を逃すので、脳にダメージと血を抜くことだけは先にしておきましょう。
神経締めは、クーラーに入れる時にでも遅くはないですよ。
血抜きは鰓に集中して血が通っているので、ハサミなどでダメージを与えると血が抜けますよ。
海水を汲んだ大きめのバケツに頭を下にして、20分くらいすれば血が綺麗に抜けます。
クーラーに入れる時も注意が必要です。
氷は大量にいりますが、海水を入れて均一に冷やすと鮮度が保たれますのでしてみましょう。
くれぐれも氷の中に入れないようにしましょう。
身が焼けてしまい、おいしくありませんよ。
クーラーや〆具については詳細記事があるので参照してください。
家に帰ったらすぐにすること
鮮度抜群でお家に帰ったら、すぐにすることがありまして
頭と内蔵を取り、冷蔵しておきましょう(疲れていますが…)
そうすれば、おいしく食べれます。
鰤料理は何があるのかな?
鰤はいろんな料理に出来ます。
お刺身や鰤しゃぶ、漬けに照り焼き、保存を考慮したミリン干し
ニンニクたっぷりのから揚げなどなど色々出来ますよ。
中には、鰤フレークやシーチキンみたいな作り方も見たことがありまして
お刺身にはお腹の脂ノリノリの鰤トロを食べれば、うますぎです。
いろんな部位のお刺身を食べると、こんなに味が変わるのかとびっくりしますよ。
鰤しゃぶで食す時は、香味野菜と一緒に食べましょう。
ネギ・白菜・薄くそいだ大根と一緒にポン酢で食べれば、絶品です。
鰤の脂が好きでない方は、鰤しゃぶで食べるのがおすすめですよ。
照り焼き関しては、血合い骨を取らず背中とお腹の身を使うと絶品です(贅沢な使い方ですけど)
少しレシピとして
4人分、切り身4枚
身に少し、塩をして10分ほど置くと、余分な水分がでてくるのでふき取りましょう。
おいておく間に、照り焼きたれを混ぜておきます。
醤油80㏄・酒50㏄・ミリン100㏄・砂糖大匙1をよく混ぜておきましょう。
甘めが嫌いな方は、砂糖を入れなくてもOK
身に小麦粉を薄くまんべんなく振り付けます。
熱したフライパンにオリーブオイル大匙1を引き、鰤を焼いていきます。
両面、軽く焼き色を付けたら混ぜ合わせたタレをかけて煮詰めていきます。
この時、鰤切り身はなるべくひっくり返さず、スプーンなどでタレを回しかけましょう。
身が崩れるのを防ぐ為です。
タレにとろみが出てきたら完成!
寄生虫について
鰤には、寄生虫がいます。
鰤糸状虫(ブリセンチュウ)といいまして、ツバスやハマチは少ないのですが
痩せている鰤やワラサには、高確率でいまして、捌いた背中や尾付近の血合い骨付近によく見ます。
食べて害はないですが、鰤の身の中にはいっていますので、食が失せますよね。
虫がある部分だけ切り取れば問題ないので安心して食しましょう。
まとめ
鰤について色々しっておくと、どういったメタルジグがいいのかや、シャクリのパターンが分かってきます。
(その時の海の状況にもよりますが)
また、どんな料理でもおいしく食べれて、特に正月前に釣れるとありがたいですよね。
今回の記述がお役に立つと幸いです。
綺麗な海を後世に残そう!魚に優しい環境を守ろう! By たかっぺ